港川遺跡公園【八重瀬町】

2022.04.29

ゴールデンウィークがはじまりました
この機会に訪れてほしいスポット!

本島南部・八重瀬町長毛にある
  【港川遺跡公園】

沖縄の歴史や地質史だけでなく、
人類史を語る書物にはよく紹介される有名なスポットです

『22000年前の旧石器時代の人骨化石「港川人」が
フィッシャーと呼ばれる地殻変動によってできた
岩の裂け目から発掘された場所』

1968年1月に大山盛保氏(OK運輸創立者)によって
ほぼ全身が確認できる人骨4体がここから発見されました

これだけの人骨が完全に近いかたちで発見されたわけは
日本列島の多くは火山灰土壌(酸性)であるため骨は溶けて残りにくいのに対して
沖縄諸島はサンゴ礁からなる石灰岩のアルカリ性により
骨の保存に適しているからだといわれています

現在でも、この先のサキタリ洞窟跡では
旧石器人のくらしを探る発掘調査・研究が続けられており、
旧石器人は貝を化工して、釣り針で大ウナギを採って食べていたことや
季節を把握していたようで、
旬のモズクガニを採って食べていたことも分かっています
高級魚のマクブも好物だったようです

ユーチューブでも配信されましたが、
研究の成果を発表する講演会は
面白くてとても勉強になりました

一昨年の9月に“階段部”のボーリング調査を弊社が行い、
公園の整備が無事終了!
2022年4月1日開園の運びとなりました

綺麗に整備された公園になっています

旧石器人骨を執念で発掘に至った大山盛保氏のことや
沖縄の産業遺産となる粟石の産地の様子、
沖縄・人類史の歴史について
 ぜひ触れてみてください